Vol.17 年頭のご挨拶

北薩森林組合通信 Vol.17

代表理事組合長より年頭のご挨拶

 

 令和4年の新春を迎えて年頭のご挨拶を申し上げます。

 平素より北薩森林組合の事業運営に対しましては、格別のご理解を賜り厚く御礼申し上げます。

 管内のスギ・ヒノキなどの人工林は本格的な利用期を迎えており、貴重な森林資源を循環利用することが求められています。木材業界では、一昨年末から始まっていた木材不足が昨年4月には「ウッドショック」といわれる社会現象にまで拡大。木材不足とこれに起因する原木価格の高騰が続きました。

 当組合の北薩木材流通センターでは、ピーク時の昨年6月以降、木材価格はヒノキが横ばいから弱含み、スギは値下がり傾向にあり、今後の推移を見守りたいと思います。

 また、森林組合系統では「地域森林の適切な保全・利用と林業経営のさらなる発展に向けて」をサブテーマとした新運動が展開されます。当組合では、10年後の夢・目指すべき姿とその実現に向けた取組事項や目標数値を設定して、『北薩森林組合ビジョン2030』として次期総代会に提案させていただきます。

 今、森林には水源涵養機能や災害に強い「緑の国土強靭化」に向けた取り組みと併せて、脱炭素社会の実現に向けた取り組みによる地球温暖化防止対策を一層強力に推進していくことが求められています。

 「ふるさとの森林(もり)を守り育てて未来につなぐ」を理念とする森林組合は、その使命として、森林の持つ公益的機能が継続的に発揮できる森づくりに貢献する役割を担っていることを強く認識しながら事業を展開してまいります。

 森林組合を取り巻く環境は、幾分明るい兆しは見えてきたものの依然厳しい状況にあることは否めません。役職員一同総力を結集してこの変革の時を乗り越えて参る所存でございますので、引き続き、皆様方のご支援・ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 末筆ながら、今年が皆様にとって、より良い飛躍の年になることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

2022年1月1日

 

北薩森林組合

代表理事組合長  藤岡 芳昭

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