代表理事組合長 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、穏やかな新年を迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、年初めからの新型コロナウイルス感染拡大などにより先行き不透明感が強まり、国産材丸太の需要、木材価格が急落しました。一時停滞していた主に中国向けの丸太輸出は4月には回復。9月以降は材価も回復基調にあります。
なお、木材業界の景気の指標となる2019年度の新設住宅着工戸数は、消費税反動減もあって88万3千戸と5年ぶりに90万戸を下回る結果になりました。
このような経営環境の中で、森林所有者の唯一の協同組織である森林組合は、『地域の山を守り育てる』という理念の下森林整備を柱とした事業を展開して参りました。
当組合管内の人工林は本格的な利用期を迎えています。今後はしっかりとした自然災害防止対策を講じるなど環境保全に配慮しながら、木材の生産・販売力を強化して組合員の皆様への一層の利益還元を進めていくことが期待されています。
また、持続可能な森林経営をしていくためには、森林資源を「伐って、使って、植える」という形で循環利用していくことが重要になります。特に再造林にあたっては、所有者の皆様のご理解をいただきながらすすめて参りたいと考えています。
今年は丑年。牛歩の如く一歩ずつしっかり地に足をつけて歩を進めていく所存です。引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
皆様方にとって本年が穏やかで健やかな年でありますようご祈念申し上げます。
令和3年1月
北 薩 森 林 組 合
代表理事組合長 藤岡 芳昭