Vol.20 第14回通常総代会を開催

北薩森林組合通信 Vol.20

 北薩森林組合は8月25日、マルマエ音楽ホール出水で第14回通常総代会を開催しました。

 藤岡芳昭代表理事組合長の開会あいさつに続き、田頭良成組合員を議長に選任して議事に入り、令和3年度業務報告、令和4年度事業計画のほか、組合事務所の所在地を出水市とする定款改正など11の議案を上程し、全議案について執行部提案通り承認可決されました。

 

【組合長あいさつ要旨】

 近年全国的に広がる記録的な集中豪雨による河川の氾濫や、土砂災害など大規模な自然災害が多発している。森林組合は、森林所有者の協同組織として組合員のための各種経済活動の展開はもとより、森林・林業に携わる者の使命として、水源涵養機能や脱炭素社会実現に向けた取り組み強化による地球温暖化防止対策等と併せて、災害に強い「緑の国土強靭化」に取り組むことにより、森林の持つ公益的機能を継続的に発揮できる森づくりに貢献する役割を担っていることを認識しながら事業を展開する。

 3年度は、除間伐などの森林整備事業が停滞する中にあって、「ウッドショック」の影響もあり、共販事業や林産事業が取扱量・取扱高共に当初計画を大きく上回ったことから、12,556千円の当期利益を計上することができた。このことは、職員の不断の努力と併せて、組合員の皆様はもとより、鹿児島県・管内5市町をはじめとする機関・団体など多くの関係各位のご指導・ご支援の賜物と深く感謝申し上げる。

 4年度は、引き続くコロナ禍や、ロシアのウクライナ侵攻などにより低迷する経済情勢や木材需給の変動など、組合を取り巻く経営環境は依然先行き不透明な状況にあるが、中核事業の除間伐等の森林整備事業の推進に加えて、管内唯一の木材共販市場である「北薩木材流通センター」を核に木材流通・林産・販売事業の拡大をめざす。

 また、森林所有者への意向調査など、市町村が「森林環境譲与税」を活用して実施する各種事業を支援する。

 今後とも引き続き、ご支援・ご指導をお願いしたい。